2025.04.26(土) 13:33
選択肢を与える
前回とは対照的な内容。
選択肢を与えた方が良い時だってある。
今は違うけれど、私は以前実験ばかりをする仕事に就いていた。
毎週毎週、上司に週報を書いては
結果の共有と次週の予定について週末に相談をしていた。
その上司は仕事を振るタイプではなかったので
自分で次の予定をどうしたいのかを、毎週のように提案しなければいけなかった。
ただ入って数年は、1つの提案だと論破・却下されることが多く、
なかなか自分のやりたいようには進められなかった。
そこで私は考えた。
毎週最低3パターン程度の提案(選択)を出せるくらいでないと
話が進まない、と。
であれば、
Aパターン:私が一番やりたい実験内容
Bパターン:全く違うベクトルの実験、以前頓挫した内容など
Cパターン:結果が想像できない試み
というように、話を分散させて上司に毎週提案するよう試みた。
結果は良好。
Aパターンしか提示しない場合は、Aを却下されて終了、という結末が見えるが
選択肢を与えると、Aを選ぶのだ。
(時々BやCもあるけれど)
人は選択肢を与えるとその中から選びたがる。
この習性を活かして却下を回避する。
この方法が使えるようになってから、私は仕事がいくらかやりやすくなった。
あれも嫌これも嫌という人にはむしろ選択肢を与えた方が良い。
だから、例えば嫌々期の子供にもこれは使える。
どうしたいの?ではなく
こっちとこっちだったらどっちが良いの?
と極端な選択肢を与えると
案外自分の意見が出て来たりするのである。
それでも全部嫌、というパターンも
もちろんあることを忘れずに。
困ったら選択肢を与えてみる、
使えそうな時は是非使ってみて下さい。
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